第115回エフエムあまがさき放送番組審議会議事録
1 開催日時 令和3年1月19日 火曜日 14時00分~15時30分
2 開催場所 リモートによる
3 出席者等 委員総数 6名 出席委員数 6名
出席委員氏名 久 隆浩、内藤 吉子、美村 篤洋、榊 千波留、狩谷 春樹、中川 照文
放送局側出席者 髙岡常務理事、岩崎課長、伊賀係長、楠見
4 資料 令和3年度番組編成(案) 別紙のとおり
詳細はこちらをクリック→《FM尼崎番組改編(案)R3》
5 会議内容
本日は、緊急事態宣言を受け、リモートにより審議会を行った。
事務局: 本日の出席者は委員全員のご出席で審議会は成立しております。
また、事務局4名の出席でございます。
ここからの会議の進行につきましては委員にお願い致します。
委員: それでは、「令和3年度番組編成(案)」について、事務局から説明をお願いします。
事務局: 別紙 令和3年度エフエムあまがさき番組改編計画(案)について説明を行った。
委員: 事務局の説明につきまして、ご質問ご意見をいただければと思います。
委員: 前回の審議会から今日までの間に、私の番組に出たいという方を紹介されました。その方は、東園田で100年間続いている畳屋さんで、親戚が畳替えをした時に、店主さんが畳を替えながら畳職人やイグサを作る田んぼも大変で等をお話になり、こんな話をどこかでしたいとおっしゃり、エフエムあまがさきでお話をお聞きできればということになりました。「みやけなおこのあいあいワールド」の番組内の「みやけなおこと尼人たち」のコーナーが適しているのではと思い調整の上、取材をし1月22日に放送することとなりました。そこで思ったのは、出たい人がおられるので、改編の中にある市民レポーターの設置が、出たい人とのつなぎとして、ピックアップするには効果的であると感じました。
委員: そこのつなぎということで、事務局としてはどのように考えていますか。番組を制作する人、出たい人、その間にもう一人二人いないとつながっていかないように思いますが。
事務局: パーソナリティやエフエムあまがさきに関わりのある人等から情報をいただいていますが、安定的にとなると現状では難しくネットワーク作りを検討していかなければいけないと感じました。
委員: その辺りがないと実現できない。そこの仕掛けは制作ではない、営業でもないと思うので、その辺りの市民ネットワークを広げていくための仕掛け、あるいはスタッフ等のご準備をいただきたいなと思います。
事務局: 財団の一つの例としまして音楽、吹奏楽や合唱団等の団体が地域で活動しており、そういった団体からラジオに出たいとの声があり、そこからネットワークを広げていくことはできるのかなと思います。
委員: 財団でネットワークをお持ちの方には声はかかるんですけど、そこを広げる戦略ですよね。そこをどのようにしていくかというお問いかけ或いはご要望だと思います。
委員: 企業というのはPRしてほしい或いは自らしたいという事があり、PRがダメという場合があるかも分りませんが、市内にはこんな企業があるという事を自分で紹介する方を募集するのも一つではないかと思います。
委員: 商工会議所のお力をお借りしての呼びかけを積極的にやっていただくことかと思います。私事も含めお話しすると、先程榊委員より畳職人のお話がありましたが、家族と話をしていて羽毛布団の打ち換えについて、妻はネットで検索して業者を見つけてきたのですが、私は街づくりの仕事をしていて、老舗の布団屋さんがいていろいろ技術を持っておられるのですが、そうした事が市民に伝わらないんですね。それで市外の業者に頼んでしまうという事になっているのではないかと思います。そのような例が尼崎の商業振興にも悪影響を与えているのではないかと思います。技術を持った商工業者の方が自分の足元にたくさんおられるのだよという情報があれば、商工業の振興にもつながっていくと思います。 これらを、エフエムあまがさきさんが、うまく活用され地域の活性化につなげていただければと思います。
そのことに関連して何かございますか。
委員: 商工会議所では、職員が市内の業者を回り情報を持っていますので、連携して活動されたらいかがでしょうか。
委員: 一ついいアイデアをいただいたと思うのですけど、どうしてもエフエムのスタッフさんが回ろうとするのですけど、そうではなく、たくさんのネットワークをお持ちの方が業界におられるので、そういった方にお声掛けいただいて、何かあればお声掛けいただくというチャンネルを持っておくことが効率的に行けると思うんですね。社会福祉協議会や商工会議所と密に連絡を取り合うような仕掛けを持っていただければと思います。
委員: 今のテーマは、情報を発信したい側の話ですね。少し違った視点で、リスナーが欲しい情報をどう吸い上げていくか、こういった取組も必要かと思います。具体的にはコロナで37度6分の熱がある、どこでどうしたらいいか保健所に電話してもつながらない、発熱外来の病院どこなのか等の情報提供ができたら尼崎市民にとって有効ではないか、コロナは自然災害と同じだと思うので、そういう視点が問われているのではないか、地域の住民に必要な情報を提供できるかが、コミュニティラジオの役割だと思います。
委員: コロナ禍の状況が1年間続いていますが、エフエムあまがさきとしては取り組んだことはありますか。
事務局: 尼崎市からの最新情報をまとめ、生放送では1番組最初、中、最後と3回放送しています。ただ病院の情報までは放送してませんので、今後検討してまいりたいと思います。
委員: SNSで違う情報が出てきたりするので、医師会等と組んで、医者が正しい情報をお伝えするようなコーナーをすることにより、リスナーも安心して聴いていただけるかなと思います。交代でご出演いただける医者を募集するとか、医師会を活用すればと思います。
委員: 信頼性の高い情報を流すことがエフエムあまがさきとして強みではないかとご指摘かと思います。参考になるかどうか分かりませんが、NHKの会長が変わられてから新しく経営計画を作られ、筋が通っているなと思ったのが、視聴率に振り回されるなということで、民放ではないのだから人気取りで動くのではなく、公共放送なりの筋を通していという事が現会長のお考えです。その中で災害情報等の信頼性の高い情報を、如何に迅速に流していくかという事を経営計画の中でも大きな柱にされています。ただSNSやネットの情報は速いが、速さと共に信頼性のおける情報を如何に的確に伝えられるかがこれからのNHKのすべき取組という事で、すでに行っていることでいえば国交省の河川管理事務所の映像とNHKがリンクし、水位が出てくるようにされたりしています。そのような事を考えた時に、公共放送の役割としてエフエムあまがさきを運営してきたと思いますが、新しいメディアと比較をした時に、さらに強化する部分は何だろうかという事を考えていただくには、NHKの考え方が非常に参考になると思います。このあたりがちゃんと説明できれば、市役所からの支援もより厚くしないといけないのかなというストーリーもでてくるのではないかと思います。ただ新しいメディアとエフエムあまがさきの差別化はちゃんとしておかないといけないなと思います。
委員: 日頃から情報交換し、尼崎市提供の中で或いは生放送でいろいろ情報を流していただいていますが、今後も尼崎市提供も含め、情報交換をさせていただければと思います。
委員: 私から2点事務局にご意見をいただきたいのですが、1点目は生放送を見直すという方向性は書かれているのですが、生放送の強みをどう考えているのかを含め、今回の見直しをどう考えているのかお聞かせいただきたい。生放送の強みは絶対外してはいけない所だと思います。そこで割ける部分があれば見直しをし、他の所に優先順位を高めて入れていくストーリーになっていくと思いますが、生放送の強み、ここは絶対生放送で残しておこう、という柱についてどうお考えですか。
事務局: 来年度以降も生放送が当局の柱であることは変わらないのですが、部分的な見直しという事で、財団の事業を収録した番組を放送するコーナーを新しく設けていきたいと思っていますが、生放送の強みはタイムリーに情報発信できるという事と、市民がご出演いただくことによって、ラジオを体験して参加できるという強み、災害時に情報発信するのに生放送が素早くできるという強みを引き続き生かしたうえで見直しをしていこうと思っています。 スタッフの人員も限られており、新しい取り組みに携わっていくために、例えば平日の取材に集中させ、土日の生放送を収録番組に充てるなどの案を考えているところでございます。よって強みを無くすという意味ではございません。
委員: 無くしていくのではなく、その辺りが皆で共有できていると生放送が良い、生放送でなくても良いという範囲ができてくる、迅速な情報と災害の情報を別々のいい方をされましたが、同じですよね。つまり今欲しい情報を迅速に流すためには、生放送が良い訳ですよ。すなわち、今起こっている情報を迅速に流すためには生放送が良い、もう一つは、リスナーとの関係で言うと、生放送ではリスナーと番組が直接リアルタイムにつながる関係の密度が大切ですよね。そういった事でいくつかの柱があると思うのですね。生放送の良さを発揮できるものは生放送でやってもらわないといけないし、逆にそうじゃなくても良いものは、収録で編集して質を高めて流していった方が良い。まずそういった柱が欲しいなという意味で問いかけをしたのですよ。具体的な話ではなくて、もう少し方針、方向性があるのじゃないでしょうかという事を議論して共有しておいたら良いのではないかと思います。
事務局: 先ほどのお話に関連して一例を申しますと、月1回商工会議所の会員様等ゲストにお越しいただきラジオ出演いただいております。先日は、商工会議所広報の方にご出演いただき、コロナ禍において財政的に困った企業がおられたら商工会議所でもできることがあるので、ご相談くださいという旨の呼びかけをされ、数時間後に商工会議所にお伺いしたら、担当の方から、早速ラジオを聴いたという方から1件お問い合わせがあったとのことでした。やはりリアルタイムに放送ができるというのは生放送の強みで、どんどん拡充していきたいと思います。
委員: もう少し具体的な話で落とし込んでいけば、1日や午後にかけてのイベント等、午前中などの告知することにより集客効果を高めるという役割もあります。このため生放送の効果についてしっかり議論しておいて、そうでないものを収録に回す等仕分けができる共通した基準みたいなものを作っておけば良いのではないかと思います。
委員: 音楽の立場でしか話はできないが、生放送で言えば、三味線は昔と違い、シンガーソングライターとして詩人の方に曲や歌をつけて等が多く普及しており、CDで聴くより生で聴く方がはかなくて美しく、音楽全般においてギターやフルート等一人や二人でできるようなもの、アカペラ等の歌も含め、入れていただけたらと素敵ではないかと思います。
委員: 生放送という事に関連して、私の放送する前の番組「コーデ BOX!」では、パーソナリティの田中さんがアーティストを呼んで、そこでギターの弾き語りとかをされており、生放送で魅力を発信しています。今はコロナの関係で自粛していますが、方向性は良いかなと思います。
委員: もう一つ事務局に私の質問がありまして、パーソナリティの変更が出てきていますが、単に顔ぶれを替えるという意味なのか、何か意図があってこういうパーソナリティをお呼びしたいという方向性があるのか、聞かせていただきたいと思います。
事務局: 開局25周年を契機として、局とパーソナリティと方針を共有していきたいとの想いと、例えばニュースを読むのに得て不得手がありアドバイスを行っているが、改善できない等の問題もあり、その部分の見直しを図れればと思います。
委員: なぜお聞きしたかというと、大学でも定期的に教える科目を見直したり、それに伴い担当する教員の見直しを図ることがあり、変更する場合はちゃんとした理屈が必要であり、納得していただき易い。長いから辞めてくださいというのは言い難く、方針としてこう変わりました、ついてはこのように変えていきたい、その講師に譲っていただいて、この方針に近い方を選ばしていただきたいという言い回しの方がいいと思います。この計画案では、新陳代謝を図るという事しか書かれていないので、今お話しいただいたストーリーの方が的確だと思います。開局25周年を契機に、エフエムあまがさきの方向性を見直す中で、番組を替え、それにふさわしいパーソナリティの充実を図りたい、よって白紙に戻り、全てのパーソナリティの見直しを行い、残ってもらう方、変わってもらう方というのをセレクトさせてください、という方針の方がより明確で的確ではないかと思います。
事務局: 番組の改編計画を作成するにあたって、その内容について、大枠でありますが岩崎から説明させていただきました。パーソナリティにも今後説明していく形になると思いますが、パーソナリティも自分がやりたい番組を作成していただいていますので、ご自身の意思と反した内容となる等いろんな意見もありますので、我々の番組改編計画に十分に理解いただけるのかどうか確認させていただいた上で、パーソナリティがそれは難しいとなった時に変更していただくことになりますが、先ほど久会長がおっしゃった、例えばコロナや防災に特化したとか、その切口で新たに番組を作るとなると枠が必要となりますので、大幅な改編に向けてパーソナリティの変更もありうるという形で議題とさせていただきました。
委員: その辺りで、もう少し明確に表に出てくる方がより説得力があるのかなと思い、内容の確認も含めご質問させていただきました。
事務局: 確かにこの表現だと誤解を招くことだったかと思いましたので、また訂正させていただきます。方針をしっかりと説明し進めて参りたいと思います。
委員: タイムテーブルによりますと火曜日の番組終了後、フォークソングが流れるようになっていますが、K―POPを少し入れてみてはいかがでしょうか。今NiziU等若者から支持されており、今の世代は親子の仲が良く、子供が良いといえば親も同調する風潮があり、水曜日のアニメソングも鬼滅の刃やエバンゲリオン等もありますが、夜の番組終了後の音楽のジャンルを変えてみてはいかがでしょうか。
委員: 狩谷委員のお話を膨らませて言えば、在日の市民の方も多く、在日の方がベースに持っておられる各文化の発展形としてのK―POPは捉えらるのではないかと思います。エフエムあまがさきが他の地域と違った意味合いとして見えてくるのではないかと思います。
事務局: 日曜日生放送のAma-Navi Weekendのパーソナリティ秋本きょうこさんがK―POPに詳しく放送内でも数多く流していますが、夜の番組終了後の音楽のジャンルの変更は可能かと思います。
委員: 今までは方針レベルの話を中心に議論してきましたが、具体的な話についてご意見をいただければと思います。
委員: 兵庫県では井戸知事が毎週日曜日に対談等をされていますが、尼崎市長は、気さくで話もし易いし、「市長の時間」を入れてみてはいかがでしょうか。政治の話ではなく、好物であったりお薦めのお話等、市民との距離感が縮まるのではないか、私の門下生が過去に百合学院でサマーセミナーがあり、教室で市民の方にお箏を教えていたのですが、他の教室では市長がお料理をしているのをお見かけし、気さくさが垣間見えたりしたので、お忙しいので生放送は無理でも、収録等で放送していただければ、市民との距離感も近づくのではないかと思います。
委員: 尼崎市提供の「みんなの尼崎情報局」で時々出ておられましたが、いつ出るかは分からない状況です。箕面市では、前市長がマスコミを活用されるのが上手で、ラジオで毎週出演されるコーナーを作られました。現市長もそれを踏襲し、毎週ラジオの生放送のコーナーで収録したものを放送しています。毎週決まった時間に放送されると親しみを感じます。
委員: 「みんなの尼崎情報局」で以前は帯で市長出演のコーナーもありました。市長がパーソナリティからインタビューを受ける形で、市政について話しておられましたが、現在は中止しています。しかしながら市長は、取材はお断りしないというスタイルを貫いておられ、話すという部分では問題はないのですが、番組としてリスナーにどうお伝えするかという部分で、単に市長がお話しするだけでいいのか等、一定の企画が必要だと思います。
委員: 政治的な部分は別にして、市長のパーソナルな部分が親しみを持たれるのではないかという意味で発言させていただきましたのでご理解いただければと思います。
委員: 市長は、ご自身の趣味など話すネタが困るという事はないのですが、ただエフエムの番組としてどういう形で流すかという事について、市長のみならず親しみを持っていただく事は、市にとっては非常に大事なことだと思います。反対意見もあかもしれませんが、何らかの形で出ていただく事も必要なのかなと思います。
委員: 箕面市長が具体的にどんな事をしゃべっていたかという例で言うと、政治的にはしゃべってまずいことがあり難しいですが、趣味だけの話でも反発を受けるかもしれないという事もあるらしく、市内でこの人たちがこんな良い取り組みをしてます等、市長の口から紹介され、市の祭りではみんなで力を合わせて頑張りましょう等の呼びかけとか、市民が意外と知らない情報等をよくご存じなので、放送を通じて市内で頑張っている人を知る機会になりました。たまに趣味の話もしていましたが、面白い話としては、劇団四季に箕面市から俳優が出て、いい役をいただいたので見に行かれた時に、箕面市と書かれたTシャツを着ていって、周りの方が引いていました等のお話をされていました。5分から10分のコーナーで、いい感じだったので、尼崎市もそういった出番があればいいかも分かりません。
委員: 皆様から頂いたご意見について、一度市長にお話しさせていただければと思います。
委員: 箕面市では、市長にしゃべっていただくだけでなく、パーソナリティがインタビューしており、対談形式にしています。
委員: 今の話に関連してですが、言いたいことを言う番組は間違っていると思います。リスナーが知りたい、聞きたい事を伝えるスタンスを持たないといけないのかなと思います。市の広報番組という位置づけではなく、市民が市長に聞きたいことをフリートークで答えられるというキャパシティが市長に有るか無いか、そこが一番重要な肝であると思います。
委員: その辺りは、市長は適役だと思います。中川委員には一度持ち帰っていただき、来年度以降の継続審議事項として考えていただければと思います。 本日は私たちの様々な意見を踏まえていただいての番組編成案ですので、より良いものにしていただいて進めていただければと思います。
委員: 何度もしつこいようですが、言いたいことを言うのではなく、リスナーが知りたいことを伝えるという基本スタンスをしっかり持っていただきたいと思います。
委員: 出たい人を何でもかんでも出すという事に歯止めをかける仕組みも必要かと思います。
委員: 商工会議所も含め尼崎市にはいろんな団体も多いものですから、 団体とエフエムあまがさきがどうつながっていくか、そこをうまく行っていくことによって、番組内容も豊富にお知らせすることができるのではないでしょうか。
委員: それでは、事務局からその他報告事項についてお願いします。
事務局: 阪神電車の情報誌「ホッと!HANSHIN」1月号で、沿線のラジオ局という事で取り上げていただきまして、紙ベースでのPRという事で取り上げていただき、非常にありがたかったです。
委員: 以上を持ちまして、放送番組審議会を終了いたします。
以 上